□□ 02年3月30日
@ニフティのキャンピングフォーラムはパソコン通信の世界では老舗にあたるサークルではないでしょうか。そのオフ会(オフラインミーティング)が開かれて、参加しました。
場所は『富士すそ野ファミリーキャンプ場』 ぼくの最も好きなキャンプ場のひとつであります。
思い起こせば3年前。シリーズ化されていた富士オフシリーズの第5弾『富士のすそ野で梅花見オフ』をぼく自ら企画して以来この間、フォーラムのオフ会にはまったく参加しておりませんでした。えっ?もうそんなになっていたのか。あらためてびっくりしております。
ともあれ、久しぶりのキャンプオフはハイキングからスタートしたのであります。
昨晩も新橋で飲んでおりました。
ここ一週間ほど飲み通しであります。この季節、送別会だ歓迎会だ。サラリーマンの世界は忙しい。新橋は激しい雨。ぼくは終電に近い電車で家にたどり着き、そのまま胃薬だけのんで寝てしまったのでありました。
翌朝はすこぶる快晴。ひょっとして雨かな、だったらハイキングは中止。もう少しゆっくり寝ていられる。などというはかない思いは吹き飛びました。6時。ぐらぐらする頭とギシギシいう身体を熱いシャワーでたたき起こし、荷物を車に運び入れ、ようやく東名高速に乗り入れました。
しかし、東名は事故渋滞でさっぱり動けず。結局集合場所の十里木には約1時間遅れ。他のメンバーはすでに出発しております。同じく渋滞に巻き込まれた浅太郎さんとオリエちゃんと3人で登山道に入りました。
登山は富士山の南に位置する愛鷹山連山のひとつ越前山(標高1504m)。十里木から登り120分、下り90分のわりと簡単なハイキングコース(に思われました)。ただし、一気に600mの標高を登り切るコースであります。
登り始めて、えらいことになったと思いました。アルコールでずぶずぶになっている身体から、汗とも油ともつかぬ液体がじわじわしみ出て参ります。おぞましい感じがにわかに全身にいきわたり、息がハアハアゼイゼイ。快晴の空に星がキラキラまたたきはじめました。これはいかん、危ない。などと思いつつも足は一歩一歩前にすすんでいくのでありました。
携帯した無線機で先をゆくピーハイさんやSHIMAさんたちの動向はつかめます。なんだかやたらと休憩を繰り返して居る様子。ぼくらも負けじと進むのでありましたが、急激な登り勾配はいっこうに緩やかに鳴る気配もなし。振り返れば富士の雄大な姿。そして遙か左手には南アルプスの真っ白い稜線がくっきりと見られます。ときどきそんな景色をみやりながら、なんとか山頂に到着したのは、およそ110分後の1時少し前でありました。
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笑っているように見えるが実はバテバテ
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越前山山頂
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ぼくたちが到着するのと相前後して、ピーハイさん一行が下山。ぼくと浅太郎さん、そして遅れてやってきてぼくらと合流した名古屋のゴンパパさんは、頂上で昼食。相模湾、伊豆半島を見ながら、しばしの休憩。
これだけの急勾配の道は、上るのも難儀なら下るのはもっとたいへん。深くえぐれた登山道を、つま先に力をいれながら慎重に、早く、一定のリズムで下っていきます。展望台で休憩をはさみ、およそ50分で下山。次にキャンプ場に向かいます。
キャンプ場に到着し、芝の整備された広いサイトにタープを張り、いつものようにぼくはコットだけ出して寝る準備は完了です。仲間達は、ST(スクリーンテント)を出して、前後左右に連結していきます。巨大なリビングスペースの完成であります。あと、ぼくらはイスと適当な食べ物、飲み物を手に、その中に入っていって自分の居場所を確保するだけ。キャンプ馴れしたメンバーならではの手際の良さであります。
ところで、サイトのほぼ中央に一本の桜がいよいよ蕾を膨らませております。この桜。じつはぼくにとって、とても思い出深い木なのであります。いまからちょうど5年前の1月。ここでぼくはニフティのオフを企画開催しました。その名も『お年玉富士オフ』。その時、ぼくは『ここに桜の木でもあると毎年ここで花見ができるねえ、武田さん』などと、キャンプ場の武田さんにずけずけものをいって、竹酒を飲ましてもらったり、焚き火を囲んで楽しく歌ったりしたのでした。
そして、その年の秋、もう一度ここに来てみると、なんと桜の苗木が植えられていました。『mIKEさんのリクエストに応えたよ、ほら』と武田さん。感謝しました。その桜です。添え木もはずされ、もうこんなに大きくなっておりました。
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5つのSTが前後左右に連結されました
手前の桜の木は5年前、ぼくの希望で植えてもらったものです |
さて、夜になり、キャンプオフ恒例の宴会の始まり。今日の参加者は家族連れあり、ぼくのようにオヤジだけでソロ参加した人間あり。オヤジは群れたがるの喩え通り(そんな喩えがあったかどうかは良く知らない)、でかいリビングの一角をひっそりとオヤジが占拠しております。ぼくは持参したビールはとっくに飲み干しているので、チリ産ワインを飲み始め。肴は缶詰。みなはそれぞれ自分の好きなように料理をしたり、酒をのんでおります。
これまで、ぼくがオフなどを企画し実行してきたことを振り返ると、例えば、初日の晩ご飯はあれこれ。翌日の朝ご飯は、あれとこれ。などとメニューを決めたり、食材の調達を分担したりして、周到に準備をしておりました。それゆえ、とにかく食べねばならん、あれもこれも飲まねばならん、新人さんには楽しんでもらにゃならん、などと結構肩に力がはいっていたような気がしております。
しかし、今日は、幹事がいい加減だったもので、そういったことなどなにも無し。ついでにこの幹事。本来なら準備すべきビンゴのカードを準備し忘れ、大顰蹙を買ったりしておりました。ともあれ、今日は、だれかれ、自分のやりたいように、好きにしています。もちろんぼくはお酒を飲んでいるだけ。のはずでしたが、結局他のメンバーから出されるお裾分けで、次第にお腹は満腹となってしまいます。ちなみに、しまじろうさんの鶏手羽先、三角テントさんのハマグリ。nyankoさんの明太子スパゲティ。だれかのウィンナー。そうだそれからわが妻かおりさんがどうしてもぼくに持って行けといって用意してくれた豚肉の醤油漬け。
キャンプに来て気を遣うことなく、のんびりとノホホンと過ごすことの楽しさみたいなものを、なんだか実にホントにいささか遅ればせながら感じたのでありました。
ところで、巨大リビングの下では、本日の目玉、大ビンゴ大会が開催されるはずでありました。しかし、いい加減幹事の面目躍如。あれれ?ビンゴカードが無い。急遽浅太郎さんが車を飛ばして探すも見つからず。急遽ビンゴ大会は大ジャンケン大会に変更されたのでありましたが、子供は大喜び。災い転じて福となったのはさすがであります。
その夜は、いろいろな人と話。久しぶりにきゃんぱさんとその奥さんとも話ができました。ゴンパパさんとも久しぶりだった。かれはぼくのホームページのラーメンコーナーに対してするどい指摘をしてくれました。ELVISさんは寝てしまっておりました。
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大ジャンケン大会 賞品たっぷり |
奥まで人がびっしりと |
笑いが絶えない宴会場 |
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翌朝、7時半。ぼくはシュラフから出ました。空は快晴。三々五々みんなまたリビングに集結です。ぼくはコーヒーをいれた。そしてまた話。百鬼丸さんとは、今後のキャンピングフォーラムのことについて、イーグルさんやヨッシーさん達とはBD−1の話題。ちなみに、わたるさんもヨッシーさんも佐伯さんも、BD−1を買うことに決めたらしいですね。ぼくがそそのかしたわけでは決してないことは明らかですが。
そのまま気がついたら正午過ぎ。ぼくはキャンプ場の武田さんにお礼をいい、桜の木の話をし、それから家路につきました。
振り返れば、いつものように富士山がきれいに輝いておりました。
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いつもの富士山 |