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タイトル: 粗沈協会 大井川を下れず 年月日: 2003年4月26日 場所: 静岡県川根町笹間渡
あらすじ: またしても川下りである。ことし初めてのキャンプでもある
ぼくは雨の激しく降る東名高速を走った。
朝、キャンプ地についてみるとゴウゴウと激しい川の流れ。
粗沈協会事務局長は臆することなく「本日の川下りは中止。そのかわり温泉とキャンプを楽しむ!」
結局、春の河原でビール。暮れゆく空を眺めた。

期間:03年4月26日〜27日(1泊2日)

キャンプ場の料金
 無料(河川敷)

 

□□ 03年4月26日(土)

 会社からもどり、いそいで晩ご飯を食べた。時折激しく雨が降る東名高速を大井川に向かった。夜11時を過ぎた頃、吉田ICを出る。そこから川根に向かうも、霧で道が良くわからない。ちょうどそんなとき、粗沈隊事務局長から「どこかで待て」との連絡が入った。ぼくは雨の中、無人の島田博物館駐車場に車を停めて疲れた頭を休ませた。

 およそ30分後、事務局長と三木隊員が到着した。ぼくたちはとりあえずの宿を求めてすぐ近く、大井川河原に出て見たものの、良い場所が見つからなかった。それで県道を川沿いに北上した。ほどなく行った神座というところにある町民広場の脇に入り込み車を停めた。ここは一昨年川下りに来て、着岸した場所にあたる。時すでに午前1時である。雨なかなか止まず、テントを張るかどうしようかしばし様子を見た。

 今日のメンバーは3人である。我が愛車の荷物を片付け、3人のスペースを空けた。ひとまず宴会である。事務局長の用意したビールを飲み、一夜漬けを食べ、良い気分にひたっているうちに車内でみんな寝てしまった。外はあいかわらず猛烈な雨風である。

新緑が雨に濡れていた


 さて、目を覚ますと雨はやんだものの、まだあたりは薄暗くなま暖かい空気が流れてくる。しかし、新緑が綺麗である。ツツジも鮮やかに咲いている。春だ。ぼくらは粗沈隊の定番朝メニュー「フランスパンのサンドイッチ」を食べ、出発した。目指すキャンプ予定地は川根温泉近くの大井川河原である。ここが川くだりのスタート地点になるのだ。

 キャンプ予定地についてみると、混濁した流れがいつもの倍以上の水量でゴウゴウと音を立てている。これをみた事務局長「本日の川下りは中止。そのかわり温泉とキャンプを楽しむ!

キャンプ地の河原 鉄橋をSLがゆく
テトラポットの向こう 流れが逆巻く
ふだんは乾いている手前の岸にも濁流が

 ぼくらは河原でキャンプの状態にはいる。テーブルとイスだけ。

お約束の乾杯

 オープンエアーの食事である。ビールで乾杯。実になつかしい。快く楽しい。なにもしなくていい。山の空気が美味くて、若葉が綺麗でいうことはない。時々大井川鉄道の鉄橋を蒸気機関車や往年の私鉄特急が渡っていく。

 汽笛が谷間にこだまする。対岸にある川根温泉の露天風呂からは、客が顔をのぞかせている。

 トンビがやってきて餌をねだる。ぼくたちはイスに座ってただ黙ってを見上げる。

 川根温泉に入りに行く。


 次第しだいに暮れかかる空が変化していく。空色から群青へ。

 山の端がる。夕暮れの鉄橋に電車が通る。


 いつしか一番星が輝き、空一杯にが輝いた。三木隊員が焚き火をつくった。昨夜の寝不足が効いてきて、ぼくらはそのうち寝てしまった。

□□ 03年4月27日(日)

 朝7時頃まで寝ていた。空にはどんよりとした雲。風は冷たい。すでに事務局長と三木隊員が朝の支度をしてくださっており、ぼくは半分寝ぼけた状態で、これまた粗沈隊定番の朝ラーメンをいただく。ゆっくりと撤収して川根温泉につかりにゆく。ぬるい湯につかり、またボーっと空を見上げる。心地よいが肌を冷ます。

一夜あけた河原 水がだいぶ減っている


 風呂から出て焼津に向かう。焼津魚センターでこれまた定番のマグロ丼を食べる。600円で満足である。市場でマグロの刺身とスルメを買って、ぼくは名古屋方面。事務局長達は東京へ。およそ3時間で家にもどり洗濯などして、少し買い物。夕方ビールを飲みつつマグロの刺身。マグロの吸い物。一人では食べきれないほどの量なので、半分を冷凍にした。



 今年初めての川くだり。あえなく撤退したものの、久しぶりの河原のキャンプで脳みそにかかった薄モヤが晴れたような気がする。たまには美味い空気を吸わなきゃ。

  

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