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タイトル: 春の那珂川を下る 年月日: 2004年5月1日 場所: 栃木県烏山〜茨城県御前山
あらすじ: 粗沈協会の面々と春の那珂川を下った。烏山から御前山まで。およそ15キロの行程。普通の人なら一日で下るところ。ぼくらは途中で一泊。河原でキャンプしながらのノンビリ旅。
一日目は烏山市内の下野大橋の下でキャンプ。まずは宴会モード
そして2日目。川下り。天気は絶好。小さな瀬はあるが、実に快適にすすむ。川の両岸からはウグイスの鳴き声が空に響く。
河原でキャンプして3日目。栃木と茨城県境に架かる新那珂川橋のたもとに着岸。春ののどかな川下りとキャンプでした。

キャンプ場までの行程
 家(愛知県岩倉市)=(東名高速)=家(東京狛江市)=(首都高)=(常磐道)=(北関東道)=水戸大洗IC=那珂湊=(国道118号)=大宮町=御前山村=烏山

所要時間
 遠すぎて不明(おおむね2日かかり)

キャンプ場の料金
 すべて無料

 【航路マップ】(クリックで広域)

 

□□ 04年5月1日(土)

 今年初めての川下りである。去年はいつも雨に泣かされた。天気予報ではこの三日間、晴れである。今年は幸先良いスタートが切れそうな気配だ。

春の那珂川を行くぼく(事務局長撮影)

 一緒に下るのは粗沈協会の面々である。

 粗沈協会とは現会長、事務局長の二人が10年前、居酒屋で飲んでいたとき突然思い立って結成したファルトカヌーで川下りをする団体である。設立当時の彼らの年齢は、いまのぼくより上なのである。その歳にしてよくぞカヌーなどやろうと考えた。偉いもんだと思う。

今回の粗沈協会メンバー

 会長、事務局長は会社をすでに悠々定年退社している。それでも、まだカヌーをやっている。河原に来ては飲んでいる。

 『時々、こうして川へ来て放電しなくちゃいけねえよな』

 と会長は言う。とても良いコトバだ。

 そうなのだ。せっかくの休日は目一杯『放電』する。ふだんの生活をなにげなく続けていてもココロはストレスで充満する。これを時々放電するから暮らしていけるのだ。

 だからぼくも放電生活だ。これからは放電生活なのだ。

 著者注(あたらしく「放電生活連絡版」を設置しています)

 というわけで那珂川に行く。今回は那珂川を烏山から茂木まで下るのである。およそ15キロ。普通にくだって5時間くらいのところ。それを2日かけていく。途中でキャンプする。だから面白い。

 さて、5月1日朝。早く家を出た。常磐道も渋滞なく通り過ぎた。集合場所は茨城県と栃木県の県境。新那珂川橋のたもとの河原。鮎の「なかのや」が目印。

 ちなみに鮎の「なかのや」の焼き鮎はめっぽう美味しい。お奨めする。

『なかのや』の店舗
この店の裏側が那珂川
(事務局長撮影)

 集合地点の河原には、会長、事務局長、三木隊員がすでに到着していた。ぼくらは早速、川旅のスタート地点である烏山に向かって車を走らせた。

 粗沈協会にはシキタリがある。時間には大きく余裕を持たせる。食べ物は現地調達を旨とし、無駄な買い物はしない。米は炊かない。アルコールでエネルギーは補給するが、船の上では飲まない。キャンプ地では焚き火をする。などなど。

 時間に大きく余裕を持たせるのは、会長に十分飲んでいただくためである。現地調達を旨とするのは、当然、現地の経済に多少なりとも貢献するためである。米を炊かないのは、炊事の時間を節約し飲む時間を増やすためである。船の上で飲まないのは、理性を保つためである。

これもシキタリのひとつ
まず乾杯

 さて、本日の宿営地。烏山市内、那珂川に架かる下野大橋の下。那珂川でカヌーをする人たちのほとんどがここからスタートする。今日も何組かキャンプしている。

 テントの設営を終えてまず乾杯。今夜のニューは、テキトーに調達した野菜類とメザシ。鮎。そしてメインに激辛坦々麺。これはもちろんぼくの担当である。調味料はあらかじめ仕入れてきてある。

 河原に夕暮れがやって来、テーブルの上では鮎や目刺が焼かれている。ワインもあり、ウィスキーもある。夜風がヒュウゥと川下から吹き上がる。

河原に夕暮れの風が吹く

 酒が美味い。こういう場所で飲む酒。じつに良い。これだから止められない。身体からなにかが放電して出ていく。夕空が薄いコバルトからブルーに変わっていく時間。とてもいとおしい。

見た目はあまりよくないけど
味は抜群の坦々麺


 激辛坦々麺は芝麻醤のコクが出て、辛くて良い味だった。ぼくは夜8時にすでにユメウツツ。あっという間に眠り込んでしまった。

(その2に続く)

 

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