・・> スープを作る2
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タイトル: | スープを作る2(サンマ煮干し) | 年月日: | 2002年2月2日 | 場所: | わが家の台所 |
内容: | 築地仲卸伏高さんのところで、季節限定の『サンマの煮干し』が販売されました この煮干しは、有名な東京のラーメン屋『武蔵』で使われています さっそくぼくも購入しましたが、スープ作りが面倒で少しほったらかしておりました ぼくの住んでいる近辺にも美味しいラーメン屋がありまして、最近出来た『こましょう』というお店 魚系のダシ味がぼく好み その店のラーメンを食べた帰り道、なにげなくのぞいた肉屋に鶏ガラがありまして、なにかがピンときました さっそくサンマと鶏ガラ仕立てのスープ作りを始めました ぼくの妻をして『なかなか美味しいわ』といわせたスープができました 自己評価は7点 まずまずです |
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■材料
1:タレの材料 普通の醤油 160cc 今日は安いキッコーマンです 酒 100cc いつもの料理酒です 塩 20g 天然塩です 鯖節 10g 削り節は自分で削ります 水 100cc 2:肉系スープの材料 鶏ガラ 3匹分 手羽元 無し 今回は使いません 豚バラブロック) 無し チャーシュー用に別で煮込みました ニンニク 1つ しょうが 2スライス 人参 2本 長ネギ 6本 3:魚系スープの材料 サンマ煮干し 150g 宗田鰹 30g イリコ 100g 4:麺 縮れ麺 西川製麺(札幌)
■タレを作る ラーメンスープをつくる1を参照してください 今回は省略します
■肉系スープを作る 材料を鍋に全部いれ、水を加える
今日は大鍋を使いましたが、それでもスープ全体で3リットルあるかないか
やはり寸胴鍋が欲しいところであります
最初に出てくるアクをすくい取りながら、強火で煮ていきます
なんどもアクを取りながら、今回は約5時間ほど煮込みました
■麺 今日の麺は西川ラーメンです
この麺の良さはかん水の効いたプリプリとした食感にあります
最近は縮れ麺を嫌う傾向にあるラーメン専門店にあって、札幌ラーメンといえばやはりこの麺抜きにしては考えられません
最近食べたラーメン屋では『成城きらく』『むつみ屋』の麺がこのテイストでした
今日、ぼくが作ろうとしているのは、東京ラーメン醤油味なので、細麺縮れ麺を使っても(あるいは最近の流行のように細麺ストレート麺でも)いいのですが、これは単に好みの問題です
■魚系スープ 今日の目玉は、サンマの煮干しです
『麺屋武蔵青山店』のラーメンはぼくの評価では9点です(10点満点で)
その店のスープがサンマの煮干しでとってあることは知られた話
しかしながら、そのサンマ煮干しはなかなか素人では手に入りません
ところが、築地仲卸伏高さんのところでその通販が季節限定でおこなわれました
さっそく購入しました
ポケットナイフの胴の長さがおよそ7センチくらいです
カチカチに固まったサンマです
驚いたことに、このサンマのダシを取った後の肉というかサンマは食べてもなかなか美味しんですね(まだまだダシがとれるということですかね)
このサンマ煮干しと、宗田鰹、イリコを加えてダシを取りました
今回の勝負どころはここでした
煮干しの配合比率は次の通りです
サンマ:宗田鰹:イリコ=150g:30g:100g
この配合でおよそ2リットルのだし汁を作ります
宗田鰹は自分で削りました(この状況は『削り節を削る』と同じです)
サンマとイリコを水の状態から火に掛け、付きっきりで味を見ていきます
最初はイリコの味が出てきて、なかなか軽い味になっていきます
しかし、途中から段々エグイというのか渋いというのか、なんかおかしな感じになっていってしまいました
急遽火を止めたり、イリコを漉し取ったりしながら奮闘
なんだかよく判りませんでしたが、最後はサンマ煮干しだけをひたすら煮ました
およそ4時間たってとれたのが、このだし汁
見た感じでは、他のダシと違いかなり色が濃く(その他のダシとは『ダシを作る』を参照して比較してください)、そうとうボディ感があります
エグミもあります
これでホントにちゃんとしたスープになるのかどうか危ぶまれました
しかし、スープにしてみたら結果的には、エグミはそんなに感じませんでした
翌日の朝、残っていたサンマダシ汁でみそ汁を作りましたが、実に柔らかい味のみそ汁ができました
これがサンマのポテンシャルなのでしょうか、あるいは性格なのかどうかは、判りません
どなたか教えてください
比較表を書いておきます
項目 本枯宗田節 本枯鯖節 かつお節 サンマ節 一言でいえば 野太い やさしい きつい どっしり 甘味 2 3 1 2 辛味 2 1 3 1 旨味 3 2 3 3 苦味 判ぜず 判ぜず 判ぜず 判ぜず 渋味 2 1 3 3 香味 2 1 3 1
■具の用意 今回のチャーシューは、スープとは別の鍋で作りました
最近、チャーシューの味付けは、以前の甘口からほんのり甘に変わってきております
味付け玉子、シナチクも味付けはこのチャーシューの汁でおこないました
ちなみに、シナチクは水煮を買ってきて自分で味を付けた方が安いし、美味しいと思います
■ラーメンの完成 さて、いよいよラーメンを作ります
手順は『ラーメンスープを作る1』と同じです
そうして出来たのが下の写真
チャーシューをもっと大きくしたいところですが、そこまで手を掛けられませんでした
見かけだけは武蔵に似ていませんか?でもないか
ぼくの作ったラーメン こましょうの中華そば塩 武蔵の醤油ラーメン
■感想 最終評価『7点』
前回つくったスープは評価落ちさせます(前回のものは7点から5点に) なぜなら前回と比較し、かなり美味いにもかかわらず、今回と同じ7点評価では、なんだか評価基準がさっぱりいいかげんだということになります(いいかんげんなんですけど)
もちろん、最近、ぼくの評価基準が厳しくなっているも事実なので
さて、今回はサンマ煮干しを使ってのスープ作りでしたが、一言でいいますと、『難しい』
結構神経を使ってダシを取りましたが、どこまでやればいいのか判らないし、どの時点が完了ポイントなのかも判らない
それでも結構美味しいものができたのは…、やはり偶然ということでしょうね
次回は、鯖煮干し、鰺煮干しでの挑戦になります