□□ 続き
ぼくは、来る途中で買ってきたウィンナーソーセージを焚き火で焼いた。酒屋の親父お奨めの地元産ワインを飲む。もう腹いっぱいだ。焚き火で体が温かい。火の粉の音だ。空には星。ときどきふっと皆静かになる。良いひと時だ。
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焚き火が燃える
時々静かになる
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キャンプでこんなラーメンが
食べられるなんて 左は赤ワイン
蘇我のはぜたろうさん、ありがとう
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夜中。0時を過ぎた。ひとりひとりテントに帰る。ぼくも湖が見えるところに張った自分のテントにもぐりこむ。シュラフがほんわりと暖かい。もう寝る。寝るしかない。この瞬間が好きだ。猛烈にすきなのだ。ぼくの意識はすぐに遠くなっていく。身体が溶けていく。
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実はすでに寝てしまっているワタシ
この直後、手に持ったワインをこぼしてしまう
(ちくさん撮影)
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爆睡中のはぜたろうさん
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朝。鳥の声が聞こえる。ひとつはウグイス。もうひとつは判らない。ぼくのテントの真上だ。そっとテントのジッパーを引き下げる。山が見える。小鳥の姿はわからない。ポットに水を入れてシングルバーナーで沸かす。
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テントを空けると朝になる
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早起きのまさりんさん、枯井戸さんの二人が焚き火を大きくしている。そのうちみんながおきてくる。焚き火の周りに集まる。それぞれが勝手に朝食。ぼくはキャベツとウィンナーを茹でる。それだけで十分。ここでは何を食べても美味い。
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ぼくの朝食
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ライダーさんにトーストをもらう。ちくさんがハムステーキをくれる。とりけんさんがコーヒーを入れてくれる。これだ。これがうれしい。
食後にBD−1で散歩。湖畔の道。朝の風。水が不思議なほどきれいだ。およそ8キロ走る。サイトに戻ってまた焚き火。ぼんやりとする。
話す。身の上話がでたりするのは、こんなとき。とても面白い。これがただひとりのキャンプとの違い。その時間は長く続かない。そろそろ撤収。すぐにテントは片付いていく。
ぼくは最後までサイトに残る。そしてだれもいなくなった。お昼になった。ひとりでラーメンを作って食べた。ちょっと寂しい。しかし、このラーメン。美味かった。