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タイトル: 粗沈協会魚野川を下る 年月日: 2002年10月12日 場所: 新潟県南魚沼郡大和町
あらすじ: 川下りである。
サラリーマンカヌーイスト粗沈協会の行事である。
魚野川でキャンプし、川と酒と焚き火を楽しんだ。
ぼくにとっては2回目のカヌー。天気良く、食べ物美味く、川また楽し。

期間:02年10月12日〜14日(2泊3日)

キャンプ場の料金
 無料(河川敷)

 

□□ 02年10月11日(金)

 関越自動車道が渋滞する前に出発しようということで、高円寺駅前に24時集合である。

 明日から新潟県にある魚野川に行く。サラリーマンカヌーイスト集団『粗沈協会』の面々である。ぼくは昨年、カキヌマ協会長とトヨダ事務局長に大井川下りの手ほどきを受けている。その時、大いなる撃沈をし、さっそく男になったと協会長からお褒めの言葉をいただいた。

 今回は、トヨダ事務局長がメデタク還暦を迎えるというので、そのお祝いを兼ねた旅でもある。なにせ、この協会は事務局長が50才の御歳を数えてから設立されたところである。協会長はもうちょっと歳を召されていることを思うと、活動初期の苦労がしのばれる。いや、歳とっても元気であると言ったほうが良い。

 しかし、現在は新進気鋭の若者を含め、総勢10名を越す集団になっているらしい。トヨダ事務局長、本当はその大役をそろそろ誰かに譲り、あとは悠悠自適、良いとこ取りのOB暮らしを目指しているとの噂である。

 ともあれ、今回の参加者ひとまず5名。2台の車に分乗し一路、新潟は南魚沼郡大和町大字今町周辺(なんだか良くわからないがコシヒカリの古里といえばおわかりか)に向かってバク進していったのであった。

□□ 02年10月12日(土)


 深夜、JR上越新幹線浦佐駅前に到着した。満天の星空である。しかし、久しぶりの夜空に見とれている暇は無い。ネグラの確保が最優先である。あたりは真っ暗である。魚野川に懸かる浦佐大橋の下。そこにテントを張る。2張りのテント。自画自賛級の美しさである。そしてその中でさっそくビールである。ニシノ臨時事務局長(略してニシノ臨長と呼ばせていただく)が着々と準備する。乾杯。もう三時である。そろそろ寝るか。そのまま朝。

さっそく乾杯準備はニシノ臨長


 頭の前を横切る車の音で目がさめる。どうやら他のカヌーイスト達もやってきているようである。ぼくらも起床だ。すでに9時を回っている。晴天。上越の山々が美しい稜線を描いている。

浦佐大橋下のテン場


 グループにはどこにもシキタリのようなものがある。クセみたいなものである。アウトドアの場合、三度三度の食事にはそういったものが出やすい。さしずめ朝のサンドイッチとかラーメンとか、前夜の残りの鍋での雑炊。そういったものが祖沈協会のシキタリ、ナラワシであるらしい。今朝の朝食はオープンサンドであった。

朝食を前に


 今日は、コースの下見と野営地の確保。それと宴会。実際に川を下るのは明日になる。明日の準備を完璧に行なう。これまた祖沈協会のシキタリであるようだ。

 ぼくらの野営地は明日おこなう船旅のゴール地点とする。浦佐大橋からもう少し下った栄橋の近くの河原になった。砂利の広がる広い場所である。地元民は洪水が怖くて立ち寄らないような場所であることが後でわかった。どうやら鉄砲水の出る確立の高い場所であるらしかった。天気が良くて、雨のことなどなにも考えなかった。こういった幸運を掴み取るのは単なる運である。カキヌマ協会長は我々の強運を神に感謝したらしい。

河原のサイト 後ろに八海山


 野営地さえ決まれば後は宴会に突入するだけである。明日下る予定の川を下見。とくに八海橋の下は険悪である。うむむ、ここを明日は下るのか。

橋下にはテトラポットがずらり
唯一抜けられるルートも険悪
白波の真ん中に突っ込むことに


 六日町の銭湯で身を清め、大型スーパーで買出しである。ニシノ臨長は本日のために、なにやらゴージャスな牛肉を仕入れたらしい。よって、晩餐は焼肉を中心とした焼き物でいくことになっている。酒は当然、地酒八海山である。たくさんの酒に美味い肉。これは前月のキャンプと似たような展開である(知らない人は『秋雨を楽しむ』参照のこと)。

霜降りの固まり
炭火で焼いてこそげ取り


 ニシノ臨長とミキ隊員が会社近くの飲み屋で仕入れてきた極上肉は、霜降りの度合いも素晴らしい和牛であった。聞けば、その店の常連であるトヨダ事務局長の祝いならと、特別価格で譲ってくれたという。これを炭火で表面をちょっと焦がし、ナイフでこそげ取ってわさび醤油で食べる。素晴らしい肉というのは、二口三口噛むだけで全部溶けて無くなるもんだということが初めて判った。味比べの対象は安い味付けカルビである。こちらは噛んでも噛んでも筋がある。

乾杯!喜びのトヨダ事務局長


 あまりの美味さに声が出ず、あとは八海山を飲むだけである。この八海山、純米吟醸である。4合壜ではあるが4千円もするこれまた逸品である。味比べの対象は新発田の銘酒菊水の辛口である。こちらの値段は安い。なにせ800円である。それでもぼくは好きである。しかし、飲み比べて初めて判ることもある。やはり違う。さすが八海山。水のような飲み心地。銘酒は極上肉に良く似合う。

クボ隊員も合流
またまた乾杯!


 夜になり、クボ隊員が新幹線で到着。これにて今回のメンバー6名全員集合。宴会も絶好調である。気が付けばすでに23時を回っている。明日のことを考えて寝る。翌朝、ぼくはまたしても吐き気で目がさめた(ホントに懲りないやつだと自分でも思います)。

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